2013年12月26日木曜日

2013年の振り返り

こちらのエントリを読んで自分も書くことにした。

まず、自分は1月13日にこんなエントリを書いてました。

予定は未定ではありますが、行けたらいいな・関われたらいいなと思っているもの。
  • 1月 図書館総合展フォーラムin熊本(熊本)※参加申込済
  • 7月 MIS30:第30回医学情報サービス研究大会(沖縄)
  • 8月 大学図書館問題研究会全国大会
  • 夏 第20回医学図書館員基礎研修会(福岡・九州大学)
  • 秋 大学図書館職員短期研修(?)
  • 秋 第20回医学図書館研究会・継続教育コース(?)
 まずは訂正。夏の基礎研修会は福岡じゃなかった。福岡は研究会。

結局このエントリで挙げたイベント6つのうち参加できたのは4つ。私にしてはがんばったと思います。

外部での研究発表は3件(歴史ネタ2件、ILLネタ1件)もさせていただき、雑誌に論文(去年の発表のまとめですが)も掲載されました。特に論文を書いたことは、多少なりとも歴史に名を残すことができたのではないかということで良い経験をさせていただいたと思います。

そしてこのテーマはまだ誰も手をつけておらず、今後もあまり人がやらないであろうネタ(でも、飲み会で話すと結構受けは取れる)だということが分かってきたので今後もマイペースに調査をしていければな、と思っています。

あとこれは予想外でしたが、まだ医学図書館員やってます。おかげで今年はやり残したことをやらせていただいている感じ。


最後に、今年読んだ本の中でのベスト3を。


  1. 疎開した四〇万冊の図書, 金高謙二著, 幻戯書房, 2013.8
  2. 医学文献サーチガイド, 山崎茂明著, 日本医書出版協会, 1993.1
  3. 看護研究者・医療研究者のための系統的文献検索概説, 諏訪敏幸著, 近畿病院図書室協議会, 2013.1
1は先月読んだばかりなのですが、戦前日本における図書館の資料疎開について史料を明らかにしながらまとめてあって、とても良かった。付箋つけまくり。

残り2冊はガイダンスやレファレンスをする上で参考になった。2は20年前、3は今年出たばかりの本ですが、3が3冊の中で一番下なのはまだ読破できていないからです。

では、よいお年を。

2013年12月16日月曜日

某大学図書館パート職員の給与明細書

2007年、某公立大学の図書館で非常勤職員として勤務していた当時の給与明細書を発見したので晒しておく。

勤務項目 出勤日数 20,00
支給項目 給料 138,200
総支給額 138,200
控除項目 健康保険 5,822
厚生年金 10,396
雇用保険 829
社会保険計 17,047
課税対象額 121,153
所得税 1,770
○○会費 ※ 552
所属控除計 552
法定控除計 18,817
控除合計 19,369
差引支給額 118,831

以上(本当にこれしか書かれてない)



以下、ポイントをいくつか。
  • 勤務形態は、1日5時間、8:30からと14:30からの2交代。土曜出勤もあり。
  • 通勤・住居などの手当は全くなし。同僚には1時間近くかけて電車で通勤していた人や、アパートを借りて一人暮らしをしている人もいたが、なかったらしい。
  • 昇給もなし。同僚には以前別の大学の図書館で10年のキャリアを持つ人もいたが、どうやら同じ給料だったらしい。
  • ボーナスなにそれおいしいの
  • 「○○会費」というのはいわゆる互助会的なアレ。
ただ、この待遇なので給料分の仕事しかしてませんでした。ひたすらルーチンを回すだけ。残業などもってのほか。

8年も前の話なので今はどうなっているのか分かりませんが、皆さまのご参考になれば幸いです。

2013年12月15日日曜日

「医学図書館」掲載のCMBの援助に関する文献

http://mobydickanchor.blogspot.jp/2013/05/china-medical-boardcmb.html の続き。

J-STAGE掲載の「医学図書館」からCMB関係のキーワードで本文検索をしてヒットした文献のまとめ。

検索式は以下のとおり。ヒットした文献は33件、内3件はChina Medical Boardとは関係がなかったため、除外。
全文: CMB OR
全文: china medical board OR
全文: チャイナメディカルボード OR
全文: チャイナ メディカル ボード
CMB関係の部分のみ全てに目を通して、おおまかに内容別・年代順に並べた。

図書館の建築・改装

東大、京大、慶応、北里、阪大中之島、神戸医大、九大、札幌医科大、長崎大。
10の東邦大は寄付の申請をしたものの、「”貴国の国運は隆盛で, もはや外国より援助を受ける立場ではないように思 う”という主旨であった。」と謝絶された。

  1.  今井 義訓, 谷口 真弓, 浅野 次郎, 江崎 正, 山川 幸雄. 新改築図書館の検討(上). 医学図書館. 10(1-2)p.: 1963
  2. 木田橋 喜代慎. VI.札幌医科大学付属図書館. 医学図書館. 10(4)p.77-84: 1963
  3. 名島 仙次郎. 長崎大学医学部図書館. 医学図書館. 10(6)p.175-178: 1963
  4. 関口 昌樹. 文献スクリーニング (1). 医学図書館. 11(1)p.23-38: 1964
  5. 入江 昭彦, 伊達 恭子, 中院 武夫. 京都大学医学図書館について. 医学図書館. 14(4)p.327-333: 1967
  6. 向井 茂. 図書館建築のプランニングから完成まで. 医学図書館. 14(4)p.305-313: 1967
  7. 古沢 賢一, 酒谷 美穂. 医学図書館における視聴覚機材. 医学図書館. 20(1)p.27-32: 1973
  8. 緒方 富雄. 日本医学図書館協会の50年とわたくし. 医学図書館. 29(1)p.29-35: 1982
  9. 西嶋 武. 九州大学附属図書館医学分館の新築計画について. 医学図書館. 29(3)p.227-231: 1982
  10. 井上 英新. 移転, 新築, 再移転. 医学図書館. 29(3)p.232-245: 1982 ※
  11. 堀江 幸司, 山根 京. 『医学洋書本総合目録』の誕生. 医学図書館. 32(3)p.272-281: 1985
  12. . 5TH International Congerss on Medical Librarianship III. 医学図書館. 32(Supplement)p.102-118: 1985
  13. 野口 迪子. 私の図書館つれづれ (1). 医学図書館. 38(2)p.160-166: 1991
  14. 今村 慶之助. 私の図書館人生. 医学図書館. 38(3)p.305-311: 1991
  15. 野口 迪子. 私の図書館つれづれ (2) 1996年代十字路から. 医学図書館. 39(2)p.188-195: 1992
  16. 綾部 輝幸. 東京大学医学図書館の最近. 医学図書館. 41(4)p.368-370: 1994

資料寄贈

図書や学術雑誌の寄贈に関して。6,7は資料ではなくエレファックスの寄贈も受けたという記載(阪大中之島)。
  1. 日本医学図書館協会第30回総会議事解説速報. 医学図書館. 6(6)p.6-13: 1959
  2. 浅野 次郎. 地区活動. 医学図書館. 13(2)p.123-125: 1966
  3. 菅 修一, 近藤 輝明, 小川 晋平, 田中 藤雄, 五十嵐 一郎, 中野 文子, 沖 道雄, 茂幾 周治, 藤田 弘, 吉田 眞理子, 北谷 和章, 池川 敏, 鈴木 孝明, 小西 昌史, 青木 裕子, 橋本 輝昭, 吉岡 陽子, 小汀 政徳, 前田 元也, 吉冨 啓子, 小堀 玲子. 特集「近畿地区特集」. 医学図書館. 42(2)p.145-203: 1995
  4. 小澤 ゆかり. 初期の「医学図書館」掲載記事から. 医学図書館. 47(4)p.394-400: 2000
  5. 中里 竜瑛. 回顧夢想の閑却. 医学図書館. 4(4)p.243-246: 1957
  6. 田中 久文. 大阪地区の雑誌目次速報. 医学図書館. 11(1)p.47-49: 1964
  7. 谷田 功. 一般事務用機器について. 医学図書館. 20(1)p.40: 1973

奨学生

1-4は奨学生としてアメリカの医学図書館に研修に行った図書館員によるもの。5は、CMBからの援助による韓国からの研修生を慶応が受け入れたというもの。
  1. 福留 孝夫. アメリカにおける医学図書館の動き. 医学図書館. 13(4)p.233-238: 1966
  2. 今村 慶之助. 米国における図書館業務の機械化について. 医学図書館. 16(2)p.103-111: 1969
  3. 吉本 瑞応. これからの医学図書館員研究集会. 医学図書館. 19(4)p.359-365: 1972
  4. 福留 孝夫. 第2回国際医学図書館会議と私. 医学図書館. 31(4)p.418-419: 1984
  5. 天野 善雄. 日本医学図書館協会の国際的活動. 医学図書館. 39(4)p.416-419: 1992

そのほか

  1. 関口 昌樹. パーキンズ女史を囲んで. 医学図書館. 8(5)p.88-91: 1961
  2. Thomas E. Keys, 今村 慶之助. 近代医学図書館サーヴィスと国際協力. 医学図書館. 9(1)p.6-7: 1962


ちなみにこのリストを作成するにあたり、J-STAGEを検索したのだけど、書誌データを一括でダウンロードできなかったのでテキストをエクセルにコピペして編集、整理した。