2013年5月20日月曜日

[メモ]China Medical Board(CMB)と日本の医学図書館

China Medical Board(CMB)と日本の医学図書館に関するメモ。

公式サイト: http://www.chinamedicalboard.org/

http://www.chinamedicalboard.org/centennial
1914年設立。

Wikipedia(英語): http://en.wikipedia.org/wiki/China_Medical_Board

Annual Report(AA0060392X) http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA0060392X
国内では九大、慶応義塾、東北大、新潟大に所蔵あり。

東大医学図書館との関係

それまで各教室に分散していた東京大学医学図書館(1961年11月3日開館)の建設にあたり、China Medical Boardから寄付があった。

寄付の条件
  • それが独立の建物であって, 医学部の建物の占めている区域の中心的な位置にあること
  • 図書は教室員, 医局員はもとより, 医学生にも開放されること 
  • 授業時間が終った後 まで十分の時間使用できること
  • 建物のまわりになにほどかの庭園風の場所をめぐらすこと
( 緒方 富雄, 日本医学図書館協会の50年とわたくし, (1982), 医学図書館  29 (1), p. 29-35
http://dx.doi.org/10.7142/igakutoshokan.29.29 より)

Sapporo Medical College Libraryへの図書の寄贈

CiNii Booksで以下の図書を発見。発行年は1959-1963年の間。小樽商科大、北海道大図書館所蔵あり。

List of books donated by the China Medical Board of New York, Inc.
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA51711316

Sapporo Medical Collegeは現在の札幌医科大学のことだと思われる。



少なくともCMBは1960年前後に日本の医学図書館に対しての寄付事業を行っていた様子。
以下の図書に詳しく載っていそうなのだけど、日本で所蔵している図書館はなさそう。


The China Medical Board : 50 years of programs, partnerships, and progress, 1950-2000
著者: Laurie Norris; China Medical Board of New York.
出版: New York : China Medical Board of New York, Inc., ©2003.

http://www.worldcat.org/title/china-medical-board-50-years-of-programs-partnerships-and-progress-1950-2000/oclc/53235688&referer=brief_results

2013年5月11日土曜日

H25年度参加(したい)図書館系イベント

既に参加が確定しているものと、参加したいもの。
今年は九州・沖縄地区でのイベントが多い。

2013年5月6日月曜日

戦前の図書館における資料の疎開に関して


資料の疎開についてちまちまと調査してはいるのだけど、片手間なので進んでいない。
そんな中、以下の図書を借りてみた。

図書館の近代 : 私論・図書館はこうして大きくなった
東條文規著
ポット出版 1999.3
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA40808380
http://books.google.co.jp/books?id=x-A3GnWstlkC&hl=ja&source=gbs_navlinks_s

上記図書のp88-92からメモ。

  • 1942年10月 文部省宗教局「国宝史蹟等ノ防護ニ関スル件」
  • 1943年9月 中田邦造, 文献の防護対策, 図書館雑誌 1943.9、鵜沢忠, 空襲下に文化を護るものは誰か, 図書館雑誌 1943.9
  • 東京都立日比谷図書館、疎開先調査を開始
  • 1944年 巻頭言 図書館の疎開進む, 図書館雑誌 37(4) 1944.5-6
同書に「典籍護持」という言葉が使用されているのだけれど、あまり見慣れない言葉。和漢古書を保存しようという意味でいいのだろうけれど、他の資料での使われ方が気になる。

2013年5月4日土曜日

Activities of the Medical Libraries in Kyushu.医学図書館 38(3), 223-259, 1991

CiNii Articlesで検索していたら、表題の論文に遭遇。
山田 勉 , 末次 美知夫 , 有吉 元司 , 奥井 年 , 小柳 賢徳 , 朝倉 一 , 与那城 洋子 , 山田 芳郎 , 喜多 芳明
Activities of the Medical Libraries in Kyushu
医学図書館 38(3), 223-259, 1991
http://ci.nii.ac.jp/naid/130002021059
てっきり共著なのかと思ったのだが、J-STAGEの本文を見てみたら特集記事だった。
山田 勉, 末次 美知夫1), 有吉 元司2), 奥井 年3), 小柳 賢徳4), 朝倉 一5), 与那城 洋子6), 山田 芳郎7), 喜多 芳明8), 九州大学附属図書館医学分館
特集「九州地区の医学図書館活動」
医学図書館 Vol. 38 (1991) No. 3 P 223-259
1) 大分医科大学附属図書館 2) 福岡大学図書館医学部分館 3) 久留米大学医学図書館 4) 福岡歯科大学図書館 5) 九州大学附属図書館医学分館 6) 沖縄県立中部病院内ハワイ大学事務所 7) 熊本大学附属図書館医学部分館 8) 長崎大学附属図書館医学分館
http://dx.doi.org/10.7142/igakutoshokan.38.223
個人的に個々の書誌情報がなかなか興味深かったのでメモ。
  • 山田 勉.沖縄の医学図書館.p223-229 
  • 末次 美知夫.CD-ROM利用の現状と問題点.p230-237 
  • 有吉 元司,奥井 年,小柳 賢徳,朝倉 一.九州地区医学図書館協議会の活動と今後:これからの医学図書館員の資質及び図書館のあり方を模索する.p238-244 
  • 与那城 洋子.沖縄県立中部病院内ハワイ大学事務所図書室の設立の経緯と現状.p245-249
  • 山田芳郎.肥後医育記念館について.p250-252 
  • 喜多芳明.長崎医学資料めぐり.p253-256 
  • 九州大学附属図書館医学分館.古医書紹介.p257-259
どうもJ-STAGEから採ってるっぽいCiNii Articlesのデータでちょこちょこ変なのを見かける。
J-STAGEは国内の学術文献をかなり収録しているのできちんとCiNiiで書誌情報が取れないと困るんだけどなあ。